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消費者物価指数(CPI)とは何か?

消費者物価指数CPI)とは、様々なモノやサービスの物価変動を示す指標のこと。

消費者物価指数(CPI)とは、世の中で私たち消費者が購入する様々な商品やサービスの値段、すなわち物価がどのように変動しているかを示す指標のことです。この消費者物価指数は毎月総務省から発表されています。

消費者物価指数は食料品や家賃、光熱費、通信費、さらに家具や衣服の料金といったあらゆるモノ・サービスの物価を元に算出されており、現在の日本経済の状況を知る上で重要な指標のひとつです。消費者物価指数の発表では、ある特定の時点(これは5年ごとに見直されます)の物価を「100」として、現在の物価がどのように変化しているかが数値で示されます。たとえばもし今月の消費者物価指数が「103」だとすれば、基準の時点よりも3%物価が上がっている、ということですね。

 

日本だけではなく、世界各国が発表している消費者物価指数(CPI)

さて、この消費者物価指数(CPI)というのは日本独自の指標というわけではなく、世界各国がそれぞれの国の数値を定期的に発表しています(ただし計測対象や方法は国によって多少異なります)。

中でも世界経済に比較的影響しやすいのがアメリカの消費者物価指数です。消費者物価指数は物価の変動を表す指標ですから、当然インフレ率や経済の状況を見極める目安の基準となります。世界経済の中で重要な位置を占めているアメリカの消費者物価指数に注目することで、アメリカ経済の動向、ひいては世界経済の動向までもある程度占うことができるのです。

 

消費者物価指数(CPI)がFXに与える影響は?

消費者物価指数(CPI)は、FXのトレードにも影響があるので、常に気をつけておく必要があります。

たとえばある国の消費者物価指数が最近かなり上がってきているとします。消費者物価指数が上がっているということは、つまりインフレが進んでいるということですよね。すると中央銀行は、経済活動の過熱を抑えるために、政策金利の引き上げを検討しだすようになります。そして政策金利が引き上げられれば、その国の通貨の人気が上がり、通貨高になる可能性が強まるというわけです。

逆に消費者物価指数が下がってきていたら、デフレ傾向で経済活動が停滞しているということになりますから、政策金利引き下げの可能性が徐々に出てきます。するとその国の通貨の人気が下がって、通貨安に繋がるというシナリオが見えてくることになります。

特にスワップポイントを目的にFX取引をしている投資家は大きな影響を受けますから、消費者物価指数(CPI)の動向により注意を払っているようです。

 

消費者物価指数(CPI)についてのまとめ

ここまで「消費者物価指数(CPI)」の基礎について見てきましたが、いかがでしたでしょうか。最後にまとめとして、重要なポイントをピックアップしてみましょう。

  • 消費者物価指数(CPI)とは、世の中のモノやサービスの物価の変動を示す指標のこと
  • 消費者物価指数は、基準時点の物価を「100」として、そこからどれくらい変動したかで示される
  • 消費者物価指数は各国から発表されており、特にアメリカのCPIは注目度が高い
  • 消費者物価指数は政策金利の動向に影響するため、FX投資家も注目しておく必要がある

これまで消費者物価指数のことを知らなかった、あるいはあまり気にしていなかったという方は、ぜひ日頃からチェックするようにしてみてくださいね。