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海外株式とは何か?

通常、特に一般の個人投資家の場合であれば、「株式投資」と言えば基本的に国内企業の株に対する投資のことを指します。一方、海外株式(外国株式)とは、海外の証券取引所に上場している、海外の企業の株になります。近年、この海外株式への投資が、にわかに注目を浴びているのです。

海外株式に投資するには、国内株式とは別に、海外株式専用の口座を開設する必要があります。ただネット証券でも海外株式の口座を簡単に開設できるところがいくつか存在するので、始めるのはそれほど難しくはありません。「海外株式」と聞くと何やらハードルが高そうですが、決して複雑で特別な手続きや知識が必要なわけではないのです。

海外株式に投資することのメリット

それでは、海外株式にはいったいどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、代表的な3つの利点を見ていきましょう。

海外株式のメリット

一つ目のメリットは、成長力の高い、強い経営力を持つ海外企業に投資できるという点です。一般にアメリカなどの企業は、日本の企業と比べると国際的な競争力が強く、成長力の高いことが多いと言われています。これには日米の雇用環境の違いやM&Aへの考え方の違い、さらに米国企業の合理的な経営システムなどが影響しており、そう簡単に変わることはないでしょう。また、欧米の成功した企業は、高い成長率を長期にわたって維持し続けることが多く、投資家にとって大きな魅力となっています。

海外株式のメリット

二つ目のメリットは、成長著しい新興国の企業にも投資できるという点です。海外株式では、アメリカを始めとする先進国の企業のみならず、急速なスピードで経済成長を続ける新興国の企業にも投資することができます。東南アジア諸国などは日本を大幅に上回る経済成長率を維持しており、長期的な視点からこうした国の企業の株を保有する個人投資家は近年増加中です。

海外株式のメリット

三つ目のメリットは、海外には株主への還元を重視している企業が多いという点です。日本企業の間でも、株主の利益を重視する考え方は急速に浸透してきていますが、やはりまだ欧米の企業ほど徹底されているわけではありません。多くの欧米企業は、高い配当利回りや自社株買いなどによる株主還元策を積極的に展開。まさに「株主ファースト」の姿勢で経営にあたっています。

日本で取引できる海外株式は?

日本国内から取引可能な海外株式の種類には、取り扱う証券会社によって差が見られます。最も一般的なのは米国株で、海外株式を取り扱っている証券会社ならどこでも対応していると言えるでしょう。次に一般的なのは中国株で、これも海外株式を取り扱っている証券会社のほとんどが対応しています。

その他に日本で比較的簡単に取引可能な海外株式としては、タイやインドネシアといった東南アジアのASEAN諸国の株式や、韓国の株式などが挙げられます。ただやはり、一般の個人投資家にとってメインとなるのは、広く様々な証券会社で取り扱われていて、私たち自身にとっても比較的馴染みの深い、米国株や中国株になることが多いです。

海外株式についてのまとめ

ここで最後に、この記事の内容を簡単におさらいしてみましょう。

  • 海外株式(外国株式)とは、海外の証券取引所で取引されている、海外企業の株式のこと
  • 海外株式に投資をするには、証券会社で海外株式専用の口座を開設する必要がある
  • 海外株式には、成長力の高い企業や新興国の有望な企業に投資できたり、手厚い株主還元を期待できたりといったメリットがある
  • 日本で取引できる海外株式としては、米国株と中国株が代表的存在

国内株式にはない魅力やメリットがたくさんある海外株式。気になる方は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。