CFDとは?
CFDとは何か
CFDとは、金や株価指数といった様々な商品を、実物をやり取りせずに売値と買値の差でトレードする投資商品のこと。CFDは「Contract For Difference」の略で、日本語では「差金決済取引」と呼ばれます。通常の投資の場合、対象の商品を実際に購入して保持し、それを売ることで利益を出しますよね。一方CFDの場合、対象商品そのものを購入するのではなく、売値と買値の差額だけを業者とやり取りすることになります。
もっと簡単に説明すると、「外貨以外の商品にも投資できるFX」がCFDだと言えます。CFDはFXのように、レバレッジをかけて対象商品を保有することなく差額だけを決済していくのが特徴。成り立ちから考えるとむしろ、「CFDの中でも外貨の取引に特化したものがFX」だと言ったほうが正しいかもしれません。
CFDの魅力とメリット
他の投資商品と同様、CFD(差金決済取引)にもメリットとデメリットの両方が存在します。まずはCFDのメリットや魅力からご紹介しましょう。
CFDのメリットとして第一に挙げられるのが、「レバレッジをかけることで、持っている資金よりも大きな額のトレードを行える」という点。CFDでは前述の通り、FXのようにレバレッジをかけた取引が可能です。資金をそれほど持っていなくても、CFDならその10倍、20倍といった額をやり取りすることで大きな利益を上げることが可能なのです。
CFDのもうひとつのメリットとして特徴的なのが、買いからだけではなく、売りからも入ることができる点です。普通投資を始めるとなると、まず安い価格の地点で買って、高い価格の地点で売ることを考えますよね。ところがCFDでは、最初に高い価格の地点で売って、後から安い価格の地点で買い戻すという形でスタートさせることも可能。そのため相場が下がり続けているときでも投資を始めることができます。
CFDのリスクとデメリット
それでは、CFDのデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?
一番大きなリスク、デメリットだと言えるのが、「高いレバレッジをかけているときに値動きの予測を外すと、損失が思った以上に拡大してしまう可能性がある」という点。CFDではレバレッジがあるおかげで手元資金以上の投資を行えるわけですが、一方レバレッジのせいでロスが膨らんでしまうことも十分あり得るので、注意が必要です。レバレッジがきくCFDで必要以上の大きな損失を出さないためには、自分の中でしっかり損切りの基準を持っておくことも大切になります。
まとめ
ここまでCFD(差金決済取引)の概要について簡単にご説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。最後に今回取り上げた重要なポイントをリスト形式でまとめてみます。
- CFDとは、金や株価指数といった様々な商品を、実物をやり取りせずに売値と買値の差でトレードする投資商品のこと
- CFDには、レバレッジをかけることで持っている資金よりも大きな額のトレードを行えるというメリットがある
- CFDでは、レバレッジの高さゆえに大きな損失が発生してしまう可能性があるため、注意が必要
株やFXといった投資に慣れてきた方は、これを機にCFDにも積極的にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。