FXとは何か?
FXとは、外貨の売買により差額を狙う投資のこと
FXとは「Foreign Exchange」の略で、日本語で言うと「外国為替取引」(正確には外国為替証拠金取引)となります。
ただ、これだけ聞いても何のことだか判りにくいと思います。そこでFXの仕組みについて理解するために、ごく簡単な例を使って考えてみたいと思います。
たとえば今、日本円と米ドルの為替レートが「1ドル=100円」だとします。そしてこの時点でAさんはFXで500円の日本円を売り、米ドルを買うことにしました。そうすると当然、Aさんは5ドルを手に入れることになります。
1週間後、日本円と米ドルの為替レートが円安ドル高に動いている「1ドル= 150円」になったように(ご存知の通し、為替は常に変えています)。ここでAさんは手持ちの5ドルを売って日本円を買いました。すると為替レートが「1ドル=150円」なため、Aさんの持っていた5ドルは750円になりました。
こうして見ると、最初500円だった資金は、最終的に750円にまで増えたことになります。これがFXの基本的な仕組みです。為替レートの相場が常に変動していることを利用し、上手く日本円と外貨を売買して、その差額で儲けようという投資が、FXなのです。
図にすると、以下のような感じですね。
FXの基本的な仕組み
FXの魅力とメリット
それでは、FXの魅力とは何なのでしょうか?
まずサラリーマンにとって嬉しいメリットとして、「24時間いつでも取引できる」という点が挙げられます。たとえば国内株式の場合は、市場が開いている朝9時から15時までに時間が制限されているので、昼間働いているサラリーマンだとなかなか取引することができません。
その一方、FXなら世界の市場に時差があるため、24時間好きなときに取引を行うことが可能です。仕事が終わって帰宅した後の夜であっても、まったく問題ありません。
さらにFXには、「レバレッジ」と「スワップポイント」という大きな魅力があります。この2つは、FXで投資する最大の魅力だと言っても過言ではありません。それぞれについて、簡単にご説明します。
FXの魅力であるレバレッジとは?
実際の外国為替市場においては、冒頭の例のように一気に何十円もレートが変動することはほぼありません。基本的には1円や数円程度の範囲で推移していくわけですが、それだと投資の旨みがあまりないように感じますよね。たとえば「1ドル=100円」の時に10万円でドルを買って、「1ドル=103円」の時に円に交換したとしても、増えた差額は3,000円にしかなりません。
しかしFXには「レバレッジ」と呼ばれる仕組みがあり、預けた資金の25倍での金を稼働することができるようになっています。つまり今の例で言えば、10万円をFX口座に預けて仮に10倍のレバレッジをかけたとすると、100万円分の取引をすることができるのです。
FXの魅力であるレバレッジの仕組み
レバレッジをかけることによって、その分だけ得られるリターンは大きくなります(もちろんリスクも上昇します)。つまりFXなら、株や外貨預金と違い、少額の資金で大きな取引を行えるわけです。
FXの魅力であるスワップポイントとは?
もうひとつ注目しておきたいのが、「スワップポイント」です。これは、通貨ごとの金利の差によって得られる利息のことを指します。たとえば仮に日本の金利が0.1%で、アメリカの金利が2.0%だったとすると、金利差は1.9%になりますよね。この場合に日本円を売って米ドルを買うと、この1.9%分の利息を受け取ることができます。
FXの魅力であるスワップポイントの仕組み
現在(2017年)のところ日本はかなりの低金利となっているので、日本円を売って高金利な国の通貨を買えば、このスワップポイントだけでも十分魅力的な利益を得ることができるでしょう。
FXについてのまとめ
FXとは、「為替レートの変動による差額を利用した、低資金でスタートできる投資」ということになります。そして主なメリットは、先述のように以下の3つのポイントに集約されます。
- 忙しいサラリーマンでも、24時間いつでも取引することができる
- 「レバレッジ」をかけることによって、少ない資金で大きなリターンを得られる可能性がある
- 各国間の金利差を活かした「スワップポイント」による収益が出る可能性がある
もちろん利益を出していくためにはしっかりとした知識が必要ですが、資産運用の重要性がますます高まっているこの時代、FXはとても魅力的な投資方法のひとつです。FXは専用口座を開設するだけで簡単に始めることができますので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。