スワップポイントとは何か?
スワップポイントとは、通貨間の金利差のこと
スワップポイントとは、「通貨間の金利差」のことです。日本円やアメリカドル、英ポンドなど、各国の通貨は、それぞれ異なる金利が設定されています。この金利はそのときの政策などによって変動するのですが、日本円は基本的に低め。1%を大きく割り込む金利が普通になっています。
その一方、他国の金利は日本円よりも高く設定されていることが多いのが特徴です。特にオーストラリアドルや南アフリカランドは高金利な通貨として有名で、日本円の数倍もの金利となっています。
たとえば日本円の金利が0.3%で、アメリカドルの金利が1.5%だったとすると、その差は1.2%になりますよね。この金利差が、まさに「スワップポイント」なのです。
FXでスワップポイントを受け取るには?
さて、FXでは、このスワップポイントを自分の利益として得ることが可能です。その条件は、金利の低い通貨を売り、金利の高い通貨を買うこと。たとえば金利0.5%の日本円を売って、金利2%のオーストラリアドルを買ったとすると、そのスワップポイントの1.5%を、豪ドルの保有期間中ずっと受け取ることができます。
なおスワップポイントは1年に1度まとめてもらえる、というわけではなく、年ベースで計算した金利額を、日割りで毎日受け取れます。その通貨を保有している日数分、きっちりスワップポイントを得られるというわけです。
日々の受取額は微々たるものだとしても、1年間など長期間高金利な通貨を保有していれば、それなりのまとまった利益になります。通貨を持っているだけで毎日利益が発生するというのも嬉しいですよね。ある意味、銀行預金の利息と似ていますね。
スワップポイントの注意点
スワップポイントには一点、気をつけておかなければならないポイントがあります。それは、「スワップポイントは、貰うだけではなく、支払わなければいけない場合もある」ということです。
スワップポイントでの利益は、金利の低い通貨を売り、それより金利の高い通貨を買った場合にのみ、発生します。ですから逆に、金利の高い通貨を売り、金利の低い通貨を買えば、その分のスワップポイントを支払う必要があるのです。
スワップポイントを目当てにFXトレードを行う際は、必ず2つの通貨の金利をしっかり確認しておきましょう。
スワップポイントのまとめ
FXの基本用語のひとつである「スワップポイント」についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。ここで最後に、押さえておきたい重要箇所をリスト形式でまとめてみます。
- スワップポイントとは、通貨間に存在する金利の差のこと
- FXでは、金利の低い通貨を売って金利の高い通貨を買うと、その分のスワップポイントを利益として得られる
- スワップポイントは、その高金利通貨を保有している日数分、日割りで毎日受け取れる
- 金利の高い通貨を売って金利の低い通貨を買うと、逆にスワップポイントの支払いが生じるので注意
通貨を保有しているだけで毎日受け取れるスワップポイントは、FXトレードの大きな魅力のひとつだと言えるのではないでしょうか。