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ビットコイン(BitCoin)とは何か?

ビットコイン(BitCoin)とは、現在最大の流通規模を誇る仮想通貨のこと

ビットコイン(BitCoin)は、現在流行している「仮想通貨」のひとつで、数ある仮想通貨の中でも現在最大級の流通規模を誇ります。仮想通貨というのは、インターネット上で流通する管理者の存在しない通貨のこと。P2Pやブロックチェーンと呼ばれる技術を使用し、取引の透明性や信頼性を担保しています。

ビットコインの売買は個人間でも行なえますし、数多く開設されているビットコイン取引所を介して行うことも可能です。当初は投資目的での取引・流通がほとんどを占めていましたが、ここ最近は、徐々にインターネットサービスや実店舗での支払いに使われることも増えてきています。

 

ビットコインの開発背景と歴史

ビットコイン(BitCoin)が開発され、そして普及していった背景には、「政府や第三者の干渉・影響を受けない資産管理」へのニーズが生まれつつあったという社会情勢があります。欧州のキプロスやギリシャで金融危機が起きて通貨への信頼性が揺らいだり、未だに記憶に新しいリーマンショックが世界の投資家に衝撃を与えたりと、ビットコインが開発された初期には、既存の金融システム・通貨への疑問が投げかけられる事態が相次ぎました。そこで、特定の管理者が存在せず、透明性の高いビットコインが徐々に支持を集めていったのです。

ビットコインが本格的に始動したのは2009年頃で、前述のキプロス金融危機(2012〜2013年)をきっかけとして、価値の高騰が始まりました。その後も現在に至るまで、ビットコインの時価総額はアップダウンを繰り返しながらも大幅に上昇しています。

 

ビットコイン「分裂騒動」の原因とその行方

2017年に入り、ビットコインでは「分裂騒動」が勃発し、ニュースでも話題となりました。この分裂が起きたのは、ビットコインのソフトウェアを開発するデベロッパーと、ビットコインの採掘(マイニング)や取引監視を行うマイナー集団の間で対立が発生したのがきっかけです。

ビットコインのネットワークでは、処理可能なデータ量がセキュリティ上の理由などから規制されています。しかし、ビットコインの人気が高まった結果、この規制によって決済処理などが遅れることが増え始めました。これに不満を募らせて規制の解除・システムのアップデートを求めたマイナーたちと、それに否定的なデベロッパー側との間で対立は次第に深刻化。そしてついに新たな仮想通貨「ビットコインキャッシュ」の誕生により、ビットコインは分裂することになります。

今後の展開については専門家の間でも意見が分かれており、未知な部分も多くあります。一部では再度の分裂の可能性も囁かれており、このあたりは仮想通貨という新しいプラットフォームならではのリスクだと言えそうです。

 

ビットコイン(BitCoin)のまとめ

ビットコイン(BitCoin)の概要や開発背景、そしてその後の歴史などについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。最後に、ここまでの要点をまとめてみましょう。

  • ビットコインは、現在最大級の流通規模を誇る有力な仮想通貨のこと
  • ビットコインの開発背景には、「政府やその他機関の干渉・影響を受けない資産管理方法」へのニーズの高まりがある
  • 2017年にはビットコインの分裂騒動が発生しており、今後の先行きには要注意

分裂騒動に代表されるような不安定なリスクはあるものの、最新の技術に支えられた次世代型の決済プラットフォームとして依然高い注目が集まっているビットコイン。今後の動向から、目が離せませんね。