為替変動リスクとは?
為替変動リスクとは、「為替相場が変動することによって生じるリスク・不確実性」のことです。ご存じの通り、為替相場は常にリアルタイムで変動しています。相場が自分の読み通りに進めば利益が出ますが、もちろん思惑が外れることも多々あります。FXにおいて、為替変動リスクは一番身近なリスクだと言えるでしょう。
FXは、この為替変動リスクがあるからこそ利益を得る性質です。ですから、為替変動リスクとFXは切っても切れない深い関係なのです。
FXにおける為替変動リスクへの対処の仕方
それでは、FXに必ず付きものの為替変動リスクには、どのように対処し、付き合っていけば良いのでしょうか? ここでは、為替変動リスクに上手に対処するための3つのポイントをご紹介します。
通貨を買う時期を分散する
FXに限らず投資全般において広く通用するリスク軽減策が、「投資時期の分散」です。ある相場に資金をすべて集中して投入するのではなく、少し時期をずらして別の相場に一部の資金を投入することで、相場変動によって受ける影響やリスクを下げることができます。
これは投資の基本とも言える重要なテクニックですので、なるべく普段から心がけておくことをおすすめします。
レバレッジを低めに抑える
FXならではの魅力としてよく取り上げられる「レバレッジ」です。自己資金以上のお金を動かすことが可能であるのはFXの大きなメリットのひとつですが、レバレッジを上げれば上げるほど、為替変動によって生じるリスクは上昇していきます。
もちろんレバレッジの活用は利益を出すために重要ですが、為替変動リスクのことを意識し、レバレッジを少し控えめの水準に抑えておくことも大事です。
損失発生時は深追いしすぎない
どんなに気を付けていても、相場が思惑通りに進行せず、損失が発生してしまう場面というのは誰にでも必ず訪れます。そんなときは、「深追い」しすぎず、ある程度のところで見切りをつけてしまうことも必要です。損失が出ないに越したことはありませんが、「損失をゼロにする」ことよりも「損失を最小限に抑える」ことのほうが大切です。
時には「損切り」も大切
さて、上記のポイントでも触れた通り、時には「損失を確定させる」こと(いわゆる損切り)も必要になってきます。相場を見誤ってしまったときは、素直にそれを認めて、早めに損切りしてしまうことが成功への近道なのです。
「どの時点で損切りするのか」というのは難しいところですが、投資をする前にあらかじめその基準を自分の中で決めておきましょう。基本的には、「その通貨を購入した根拠」が崩れ去った時点で見切りをつけるのが鉄則。つまり、トレンドを見誤ったことが明らかになった時点で、潔く撤退してしまうのが理想的です。
為替変動リスクについてのまとめ
今回はFXにおけるリスクの代表選手とも言える「為替変動リスク」について簡単に見てきました。ここで、重要なポイントを軽くおさらいしておきましょう。
- 為替変動リスクとは、為替相場が変動することによって生じるリスク・不確実性のこと
- 通貨の購入時期を分散したり、レバレッジを抑えたりすることで、為替変動リスクを軽減できる
- 為替変動リスクによって含み損が出てしまったときは、早めに損切りしてしまうことも大切
FX初心者の方はぜひ、これを機に為替変動リスクとの上手な付き合い方について考えてみてくださいね。