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一番基本のGDP(国内総生産)と米国雇用統計

経済指標には様々な種類がありますが、海外FXを行う上で最も基本的かつ重要だと言っても差し支えないのが、「GDP(国内総生産)」と「米国雇用統計」です。この2つは一般の経済ニュースでもよく取り上げられるので、皆さんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

GDP(国内総生産)とは、ある一定期間内にその国で生み出された付加価値の合計のこと。 「その国全体でどれだけの利益が発生したか」という、国の経済規模を表す指標です。もう一つの米国雇用統計とは、アメリカの業界別就業者数や失業率、平均時給などがわかる総合的な統計のことです。米労働省によって毎月公表されています。米国雇用統計は投資家の間で特に重要視されている、定番の経済指標です。

景気のトレンドが分かる各国の景況感指数

次に押さえておきたい重要経済指標は、多くの国で発表されている各種の「景況感指数」です。景況感指数とは、その国の消費者や個人投資家、アナリストなどに対してアンケート調査を行い、その集計結果を数値に落とし込んだ経済指標のことを指します。

景況感指数の数字が良ければ消費者らが景気の良さを実感しているということになり、その後の消費の活発化などを予想できます。逆に景況感指数の数字が悪ければ消費者らが景気の悪さを感じているということになり、その後の消費活動の停滞が予測されるというわけです。

主要な景況感指数としては、アメリカの米国消費者信頼感指数や、同じく米国のミシガン大学消費者信頼感指数、そのほかドイツのZEW景況感指数などがあります。

注目度の高い小売売上高と鉱工業生産

続けてご紹介するのは、個人消費の動向や景気の状況などが見える経済指標として注目度の高い「小売売上高」と「鉱工業生産」です。小売売上高とは、ある時期におけるその国の小売業全体の売上高を合計した指標のことです。どの国でも、全体的な経済活動において個人消費の動向が占める存在感は大きいので、海外FXを行うなら、ぜひチェックしておきたい指標のひとつだと言えるでしょう。

もう一方の鉱工業生産とは、自動車や家電といった工業製品、それにコンピューターを始めとする電子機器類などの生産高の総額を表す経済指標です。こちらの鉱工業生産も、小売売上高と並んで個人消費の動向や勢いを見極める重要な指標となります。

まとめ

それでは最後に、今回取り上げてきた内容の重要ポイントを、まとめて確認しておきましょう。

  • GDP(国内総生産)とは、一定期間内にその国で生み出された付加価値の総額のこと
  • 米国雇用統計は、毎月米労働省が発表する業界別就業者数や失業率といったデータの統計で、多くの投資家から重要視されている
  • 景況感指数とは、その国の消費者やアナリストらを対象に行なった景気に関するアンケート調査の結果を数値化した経済指標のこと
  • 小売売上高とは、一定期間内にその国の小売業者が出した売上高の総額のこと
  • 鉱工業生産とは、その国における電化製品や電子機器等の工業製品の生産高を表す指標

海外FXのトレードで成功確率を上げていくには、やはりこうした重要経済指標をしっかりチェックしておくことが欠かせません。海外FXの取引に慣れてきた方は、ぜひ日頃から各種経済指標の発表に注目する癖をつけるようにしてみてくださいね。